胸鎖関節脱臼(きょうさかんせつだっきゅう)~概要と後遺障害獲得のポイント~

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胸鎖関節は、鎖骨近位端が胸骨と接している球状の関節です。
先に説明した肩鎖関節の反対に位置しています。胸鎖関節は、上肢と体幹を連絡する唯一の関節です。
鎖骨の脱臼の約9割が前回ご説明した肩鎖関節の上方脱臼といわれています。

今回は、症例としてはそれほど多くはないですが、胸鎖関節の脱臼についてご説明します。

胸鎖関節の脱臼について

胸鎖関節の脱臼は、上方脱臼、前方脱臼、後方脱臼に分類されますが、多くみられるのは前方脱臼といわれています。
前方脱臼は、衝突や墜落などで肩や腕が後ろ方向に引っ張られた際、鎖骨近位端が第1肋骨を支点として生じるといわれています。

肩鎖関節の場合と同じく後遺障害は以下の場合に認められます。

等級

症状固定時の症状

10級10号

患側の可動域が健側の2分の1以下となったもの、

12級6号

患側の可動域が健側の4分の3以下となったもの、

  

12級5号

鎖骨に変形を残すもの、

  

14級9号

脱臼部に痛みを残すもの

  

併合9級

肩関節の可動域で10級10号+鎖骨の変形で12級5号

併合11級

肩関節の可動域で12級6号+鎖骨の変形で12級5豪

肩関節の機能障害と鎖骨の変形障害は併合の対象ですが、鎖骨の変形と痛みは周辺症状として扱われるため併合の対象となりません。
等級が併合されないとしても、単独で後遺障害が認定されることもあるため、痛みがある場合には後遺障害診断書に記載してもらう必要があります。

胸鎖関節の脱臼が肩関節に機能障害を残す原因

胸鎖関節は、肩関節から最も離れた部分になりますが、当該部位の脱臼が肩関節に機能障害を残す原因についてご説明します。
肩関節は、上腕骨頭が肩甲関節に寄り添う構造となっています。
肩甲骨は、鎖骨にぶら下がっている形状で、胸郭=肋骨の一部に乗っかるような状態になっています。
つまり、肩鎖関節と胸鎖関節、肩甲骨の胸郭付着部は3本の脚立の脚となっています。
胸鎖関節の脱臼により脚立の脚が1本ぐらつくことにより、胸鎖関節から最も遠い位置の肩関節に機能障害が発生することがあります。


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