肋骨骨折~概要と後遺障害獲得のポイント~

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肋骨は12本から構成されており、胸骨という胸の前の骨と接続して胸郭を形成しています。

胸骨に接している水色の部分は軟骨であり柔軟性があります。

胸郭は息を吸ったときに広がり、吐いた時に縮み、衝撃を受けたときには撓んで力を吸収します。

肋骨にも、そのような動きがあります。

肋骨骨折は、身体の横側からの外力、前後から圧力が加わることで発症します。

右は、胸を背中側から見た図です。胸郭の上の部分に肩甲骨が位置します。腕を動かした際、肩甲骨が動き、胸郭との間の関節がなめらかなに動くと腕もスムーズに動きます。このように、肋骨は身体のあらゆる部分に影響を与えています。

        胸側
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①      ②      ③
          背側

①直接的な外力で骨折する

②側方からの外力で、胸・背中側が骨折する

③胸・背中側からの外力で別の場所が骨折する

先のイラストは、胸郭を輪切りにしたものです。肋骨骨折は、その形状から、様々な受傷機転で起こり、多発骨折に至ることもあります。症状は、肋骨部の強い圧痛、また深呼吸や咳、くしゃみなどで胸郭が動いたときに痛みが増強します。

高齢者では、くしゃみをしたとき、振り返ろうと身体をひねったときなど些細な原因により、肋骨骨折を生じることがあります。肋骨そのものをギプスで固定することはできませんが、治療としては、バストバンドで固定します。

肺の一部に血が溜まる血胸になると、息苦しさが生じます。このような症状が生じたときは、パルスオキシメーターで人差し指を挟み、末梢まで酸素がどれだけ送り届けられているのかを検査します。

パルスオキシメーター

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この検査は、動脈血にどれぐらいの酸素があるのかを数値化する酸素飽和度を測定するものです。

正常では、酸素飽和度は90%以上であり、それ以下の場合に入院が指示されることがあります。

1)肋骨は体幹骨であり、変形が裸体で確認できれば12級5号が認定されます。左右横側の多発肋骨の場合、これらの変形が確認できることがあります。
変形が確認できない場合であっても、多発骨折では、骨折部痛を訴えることがあります。3DCTで肋骨の変形癒合を立証し、痛みの神経症状で14級9号を目指すことになります。

2)胸部前側で、肋骨が胸骨と接する部分は軟骨で形成されています。衝撃を受けたとき、軟骨部で肋骨がたわむことにより、肺や心臓を保護しています。この肋軟骨部の骨折では、ジクジクとした痛みを残しますが、このような場合には、骨シンチグラフィー検査を受けます。
放射性同位元素が肋軟骨骨折部に集積している像が確認できたときは、肋軟骨骨折を他覚的検査で立証したことになり、痛みの神経症状は、14級9号として評価されることがあります。XPでは、軟骨は確認できません。痛みを訴えても、骨シンチグラフィーで立証しない限り、等級の認定は難しいといえます。


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