手根骨の骨折 舟状骨々折(しゅうじょうこつこっせつ)~概要と後遺障害獲得のポイント~

舟状骨とは

16-1 17-1

舟状骨(しゅうじょうこつ)は親指のつけ根に存在しています。
手の専門医であれば、親指のつけ根が痛んだら舟状骨骨折、小指のつけ根が痛んだらTFCC損傷を疑います。
転んで手のひらを強く突くと、手関節を構成する手根骨の一つ、舟状骨が骨折することがあります。交通事故では、自転車とバイクがかかわる事故で多発しています。

舟状骨は手関節にある8つの手根骨の1つで親指側にあり、手根骨の中でも重要な部位といえます。
船底のような彎曲をしているので船のような形の骨ということで舟状骨と呼びます。舟状骨は、親指の列にあり、他の指の列から45°傾斜して存在しているため、通常のXPでは骨折が発見しにくく、見逃されることが多くなります。骨折の発見のためには、XPよりもCTが有用です。

舟状骨の特徴

舟状骨は血液の流れが悪いことが原因となり、骨癒合しにくく、偽関節になりやすい特徴があります。
骨折と骨の血行状態を知るにはMRIが有用です。

1)放置すると因果関係が否定される 症状は、手関節を動かした際の強い痛み、手のひらの親指側を押した際の痛み、握力の低下等です。
もっとも、耐えられないような激痛が生じることは少なく、手の専門医ではない医師が骨折を発見する端緒にならないことが多いといえます。

4、5ヶ月を経過し、手の専門外来を受診し舟状骨骨折と診断されても、自賠責調査事務所は、本件事故との因果関係を疑います。初診時のカルテに、右手打撲などの傷病名がなく、自覚症状の記載もなければ、因果関係を立証することは極めて困難となります。つまり、骨折が発見されても、因果関係が否定され非該当となります。

受傷後、手首の痛みがなかなか改善しないときは、急いで専門医を受診しなければなりません。

2)症状固定、手術の選択と後遺障害 受傷直後に手術を受けたものは、6カ月後の残存症状で後遺障害を申請することになります。
骨折部に痛みを残しており、変形骨癒合が確認できれば14級9号が認定されることがあります。

一般的には、ギプス固定で保存的に治療が行われます。
この骨折の固定期間は、6~10週間と長期間となるため、手関節の装具をつけることもあります。
ところが、保存的に治療しても、XPで骨の吸収が強く、骨片がずれている場合には、偽関節となるため、手術での固定が選択肢として浮上します。
もっとも、6ヶ月の時点で、12級6号に該当する機能障害を残していれば、後遺障害の申請を優先することを検討しなければなりません。  

地裁基準による等級別損害賠償額の比較 (単位 万円)
等級後遺障害慰謝料逸失利益合計
14級9号110(40)185 (65)295 (105)
12級6号290(100)947(518)1237(618)

男性35歳、基礎年収480万円で積算したものです。
(   )は、保険会社が提示する金額の予測です。

上記の表から、賠償額を優先した場合、12級6号が予想されるときは、症状固定のうえ後遺障害を優先することを優先することもあり得ます。


交通事故
に強い

弁護士の無料査定アドバイスサービス

「大阪交通事故相談窓口」の交通事故相談は全国対応可です。お電話やフォームからのお問い合わせにもお応え致します。

交通事故相談 全国対応可 お電話でのお問い合わせはこちら 0120-4284-99 相談無料 24時間 年中無休 メールでのお問い合わせ

ご対応可能な都市