手根骨の骨折 TFCC損傷~概要と後遺障害獲得のポイント~

TFCC損傷


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TFCC  Triangular Fibrocartilage Complex 三角線維軟骨複合体は、手関節の小指側、橈骨・尺骨・手根骨の間に囲まれた三角形の部分にあり、橈尺骨のスタビライザーの役目、回内・回外時の尺骨遠位端のクッションやベアリングとして働いています。
TFCCは、関節円板といわれ、成分は三角線維軟骨複合体、膝の半月版に相当する軟骨組織です。
交通事故で転倒した際、手をつくことで生じる事例が多くみられます。
TFCCは、尺骨三角骨靭帯、尺骨月状骨靭帯、掌側橈尺靭帯、背側橈尺靭帯、関節円板、尺側側副靱帯、三角靱帯の複合体です。

TFCCの治療法

現在では、専門医であれば、治療法は確立されています。TFCC 損傷と診断されたときは、受傷直後は、安静、消炎鎮痛剤の投与、サポーターやギブスなどを用いて手関節を保存的に治療します。この治療で多くの被害者は改善を得ます。サポーターやギブスによる固定療法は、原則として3ヶ月であり、3ヶ月が過ぎても症状が改善されないときは手術が検討されます。
多くは、関節鏡視下手術により、損傷等した靱帯やTFCCの縫合・再建術や滑膜切除術が実施されていますが、TFCCの損傷レベルによっては切開手術となります。尺骨突き上げ症候群によりTFCCを損傷しているときは、尺骨を橈骨と同じ高さにする尺骨短縮術が行われることがありますが、これは切開手術です。

高齢者では、TFCC が摩耗しているため、手術が不可能なこともあります。
手関節にステロイド注射を行う治療法もありますが、関節内にステロイドを注入すると軟骨を痛めることがあり、MRI で十分に評価をした上で実施されます。

TFCCの発見

現実として、事故直後にTFCC損傷と診断され、サポーターやギブス固定、さらには関節鏡視下手術により改善が得られる被害者は少数といえます。

TFCCは三角線維軟骨複合体であり、XPで確認することができません。TFCC損傷以外に、頚部捻挫があれば、上肢~手指のだるさ、痺れ、痛みを訴えることがありますが、経過観察されることが頻繁にあります。

経過観察となった場合、注目すべき点は、受傷直後から小指側の手首の痛み、手関節の可動域制限、握力低下があったかどうかだと考えています。これらの自覚症状がカルテに記載されていれば、TFCC損傷を立証することで後遺障害獲得の可能性が高まります。

TFCC損傷が疑われる被害者は、受傷2ヶ月以内に専門医を受診することをお勧めします。


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