頭部外傷の具体的事例~高次脳機能障害・症状別解説④~脳挫傷+対角線上脳挫傷=対側損傷、外傷性くも膜下出血

1)脳挫傷+対角線上脳挫傷=対側損傷

頭部外傷では、衝撃が加わった部位と対角線の位置に脳挫傷や脳内出血などの脳損傷を発症することがあり、対側損傷と呼ばれています。

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頭部に衝撃が加わったとき、脳に加速および減速力が生じて打撃の直下に脳損傷=直撃損傷、打撃部の反対側に陰圧が生じ、この部位に脳損傷=対側損傷を発生させることがあります。
特に、後頭部への衝撃に際して前頭葉や側頭葉に脳損傷を生じることが多いと報告されています。

上記のCTは、前頭葉左側部の頭蓋骨骨折+脳挫傷ですが、衝撃波により、対角線上の右後頭部に脳挫傷が発症しています。衝撃波による対側損傷では、びまん性軸索損傷を伴うことが多く、重度な意識障害のあるときは、その可能性を疑い精査しなければなりません。  

2)外傷性くも膜下出血

脳を包んでいる髄膜の3層のうち、硬膜の内側にある薄いくも膜と脳の間に出血が広がったものをくも膜下出血といいます。通常、くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂を原因とする出血です。外傷を原因とするときは、外傷性くも膜下出血と診断されます。

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くも膜下出血を手術で取り除く効果はほとんどないため、手術は通常、行われません。出血は自然に吸収されます。予後は合併する脳挫傷やびまん性軸策損傷の有無と程度によります。脳脊髄液の流れが滞って、あとから外傷性正常圧水頭症をきたすことも予想されます。


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