交通事故で証言の食い違いを防止するためにできること
2016/05/10
この記事の監修弁護士
四ツ橋総合法律事務所 代表社員 植松 康太
交通事故後の後遺症でお悩みを抱えておられる方、不安を解消するためご遠慮なく当事務所にご相談ください。
交通事故における証言の食い違い
交通事故の証言は、保険会社への申告や加害者への損害賠償をした際の結論を左右する大変重要な証拠となります。
事故当時の証言を曖昧にしていると、保険会社から支払われる慰謝料が低額になったり、最悪の場合には濡衣とも言える罪による刑罰を受ける結果に陥ることもあるため、注意が必要です。
今回は交通事故における「正しい証言」を行うための注意点について、わかりやすく解説していきたいと思います。
証拠集めはしっかり行う
交通事故トラブルによる被害を最小限に抑えるためには、目撃者を含めた「自分が有利になる証拠」をたくさん集めておくのが理想です。
特に目撃者の証言は保険会社への主張をするにあたって高い効力を発揮しますので、事故現場の周辺に誰かがいた場合は、連絡先などを聞いておくのもおすすめです。
妥協をしない主張が必要不可欠
自分に非のない交通事故の場合は、警察や保険会社、相手の話に流されず「自分の主張をきちんとすること」が重要です。
納得いかない話に流されていると、相手方に高額な慰謝料を支払う必要が出てくるケースもあるため、注意が必要です。
また、自分自身が被害者の場合は、「加害者側の弁護士や保険会社の担当者に流されないこと」も大事なポイントとなります。
警察でもきちんと自己主張をする
警察で聴取された内容は、交通事故の裁判や慰謝料請求に直接的な関係はないと言われています。
しかし、警察側の誘導尋問に流されてしまうと、事実とは全く異なるシナリオが事実として認定される可能性があり,そのことによって自分の責任が大きくなることもありますので、注意が必要です。
どのシーンにおいても「曖昧な態度」が最もNGとされているため、わからないことは「わかりません」とハッキリ返答するようにしてください。
まとめ
交通事故における証言は、慰謝料の金額だけでなく自分の人生をも左右することのある、大変重要な存在だと考えられています。
納得の慰謝料を受け取るためには、相手方の保険会社が提示してくる事故態様に関する書面や示談書に対して「曖昧な態度で簡単にサインしない」といった自己主張や選択肢があることも頭に入れておくべきといえます。
もし、自己主張や証言がきちんとできない場合は、交通事故トラブルに発展することも考えられますので、早めに事故対応経験の豊富な弁護士に相談を行うこともおすすめです。
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