交通事故で保険会社から提示される過失割合とは?
2016/07/08
この記事の監修弁護士
四ツ橋総合法律事務所 代表社員 植松 康太
交通事故後の後遺症でお悩みを抱えておられる方、不安を解消するためご遠慮なく当事務所にご相談ください。
被害者の不安を増大させる過失割合とは?
交通事故後に保険会社から提示される過失割合は、「どちらがどのぐらい悪いか?」を表す指標です。
例えばですが、不注意やセンターラインオーバーといった「明らかな過失」が多い場合は、「90:10」とか「70:30」といったバランスで過失割合が決まります。
これに対して、喧嘩両成敗に近い状況で生じた交通事故の場合は、「40:60」とか「50:50」といった過失割合になるため、結果として被害者側に大きな不満や不安が生じるケースが多いのです。
過失割合を決めているのは警察?
警察によって行われた現場検証は、過失割合を決める上で欠かせない判断材料となります。
しかし、過失割合の決定や交渉は保険会社同士で行われるのが一般的であるため、警察には直接的な関係はないのです。
また、任意保険に入っていないなどの理由で被害者・加害者が自ら示談交渉を行う際には、相手方の保険会社担当者と当事者の間で過失割合を決定する形となります。
過失割合に納得出来ない場合は?
相手方の保険会社が提示してきた過失割合が納得できない場合は、その旨をきちんと伝えることが必要です。
提示された過失割合や各種条件をすぐに呑んでしまうと、納得できない低額な損害賠償や慰謝料になるケースも多いといわれています。
また、大半の支払金額は過失割合をベースに行われますので、「納得できないものは、できない」といった自己主張をしっかりすべきといえるでしょう。
一般人でも過失割合の交渉はできる?
示談交渉のプロフェッショナルともいえる保険会社担当者との交渉は、一般の人には難しいものとなる傾向にあります。
また、相手方としては、「少しでも自分の顧客に有利な交渉を行いたい」という想いを抱えていますので、保険会社との直接交渉はかなり難航するものだと考えて良いでしょう。
もし「納得できません」といっても保険会社の姿勢が変わらない場合は、交通事故トラブルを長期化させないためにも、早めに弁護士に相談するのが理想です。
弁護士は保険会社との示談交渉にも長けていますので、「自分の想いを上手く伝えられない」といった皆さんにもより良いサポーターになると断言できます。
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