高級車との交通事故は被害者側の損害賠償金の方が増えることがある

この記事の監修弁護士

四ツ橋総合法律事務所 代表社員 植松 康太

交通事故後の後遺症でお悩みを抱えておられる方、不安を解消するためご遠慮なく当事務所にご相談ください。

高級車との交通事故は相手が悪くても自分が損することもある

フェラーリやメルセデス・ベンツ、レクサスといった高級自動車との交通事故は、「相手側に非がある」とも言える状況でも、自分の賠償額の方が大きくなるケースも多いと言われています、こういった仕組みはそれぞれの当事者の損害額と過失相殺との関係によるものですので、万が一のトラブルに備えて今回紹介する事例に目を通しておくようにしてください。

同じレベルの自動車同士が起こした交通事故の場合

互いの乗っていた自動車のレベル的に大きな差異がなく、自分の過失割合が30%、相手方が70%の交通事故の場合は、一般の皆さんの認識と同じように「過失の大きい相手方が、たくさんの賠償金を支払う」という考え方となります。例えば、両者ともに損害額が50万円だった場合は、「2人の損害額×自分の過失割合」から算出された金額を50万円から差し引く形となるため、結果として「被害者は20万円の受取、加害者は20万円の支払い」という負担額に辿り着くのです。

加害者が高級車に乗る交通事故の場合

これに対して自分の車の修理代が20万円程度なのに対して、加害者の高級車は修理に80万円もの費用がかかる場合は、前述の計算式を当てはめて考えても「賠償額の負担が逆転することもある」のです。このケースで先ほどの「30対70」という過失割合を当てはめると、「被害者側が加害者に10万円の差額を支払う」という現象が生じます。

任意保険に加入していない場合は被害者が自腹で賠償金を支払う

高級車に乗っている相手との交通事故で、被害者が任意保険に加入していない場合は、「被害者のポケットマネーから加害者の修理費用を支払うケース」が生じる可能性もあります。このような実例から考察すると、「高級車とのもらい事故は不運でしかない」とも捉えられますので、賠償金の支払いに苦悩しないためにも「運転に自信があっても任意保険には加入しておくべき」でしょう。

まとめ

今回は、「被害者が加害者の修理代を負担する」というかなり特殊なケースを紹介してみました。こういった支払いができないと「被害者が加害者に訴えられること」も想定できますので、自分では解決不可能な交通事故に巻き込まれた時には早めに法律の専門家に相談することをおすすめします。四ツ橋総合法律事務所では多くの交通事故トラブルの対応実績がございますので、お困りのことがございましたら気軽にお問い合わせください。

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